特集 司法精神医学の今日的課題
座談会 司法精神医学の発展のためにどうすべきか—教育的視点を中心に
小田 晋
1
,
山上 皓
2
,
五十嵐 禎人
3
,
山内 俊雄
4
1帝塚山学院大学
2東京医科歯科大学難治疾患研究所
3東京都精神医学総合研究所
4埼玉医科大学神経精神科
pp.637-649
発行日 2002年6月15日
Published Date 2002/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902659
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山内(司会) 最近,いわゆる触法精神障害をめぐる話題が精神科領域でも盛んですが,単に触法精神障害者の処遇という問題だけではなく,それと関連して精神医療全体がどうあるべきかについてもいろいろと取りざたされています。そこで,本日は,この方面に長い経験,見識をお持ちの先生方にお集まりいただきまして,我々精神科医にいったい何が求められているのか,あるいは司法精神医療のあるべき姿はどういうものであるかについてお話をうかがいたいと思います。
ところで,我々が現場で司法精神医学とかかわりを持つことのひとつに精神鑑定があるわけですが,鑑定は,いったい誰がどういう資格で行うのかが問題です。鑑定についてどんなふうにお考えか,現状と問題点をお話しいただきたいと思います。小田先生,いかがでしょうか。
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