Japanese
English
短報
精神病院入院患者に対するインフルエンザワクチンの効果
The Efficacy of Influenza Vaccine in Psychiatric Inpatients
長嶺 敬彦
1
,
村田 正人
1
,
阿部 彰
1
,
池田 まな美
1
,
大賀 哲夫
1
,
岡村 功
1
,
添田 光一郎
1
,
本間 純子
1
,
渡 広子
1
,
和田 方義
1
Takahiko NAGAMINE
1
,
Masato MURATA
1
,
Akira ABE
1
,
Manami IKEDA
1
,
Tetsuo OGA
1
,
Isao OKAMURA
1
,
Koichiro SOEDA
1
,
Junko HONMA
1
,
Hiroko WATARI
1
,
Masayoshi WADA
1
1清和会吉南病院
1Kitsunan Hospital
キーワード:
Influenza vaccine
,
Psychiatric inpatients
Keyword:
Influenza vaccine
,
Psychiatric inpatients
pp.973-975
発行日 2000年9月15日
Published Date 2000/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902288
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はじめに
インフルエンザは,冬季の代表的な流行性呼吸器感染症の1つである。感染経路はエアロゾールによる空気感染(飛沫感染)で,感染力が強いため,流行期には多数の患者が発生する。一方,インフルエンザワクチンの接種は,1994年度の予防接種法の改正により任意接種となり,接種者が大幅に減少し,インフルエンザウイルスに対して無防備な集団が増加している。
そこで今回我々は,精神病院の入院患者を対象として,インフルエンザワクチンの効果を検討するため,インフルエンザ様疾患の発症率を前向きで調査した。インフルエンザワクチンの接種は,インフルエンザ様疾患の発生を完全に阻止できなかったが,発症率の低下と重症化の阻止効果が認められた。
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