Japanese
English
研究と報告
中国人留学生における大麻性フラッシュバックの1例
A Case of Marihuana Flashback in a Foreign Student
武田 龍一郎
1
,
石田 康
1
,
植田 聡美
1
,
三山 吉夫
1
Ryuichiro TAKEDA
1
,
Yasushi ISHIDA
1
,
Satomi UEDA
1
,
Yoshio MITSUYAMA
1
1宮崎医科大学精神医学講座
1Department of Psychiatry, Miyazaki Medical College
キーワード:
Chinese student
,
Confusion
,
Marihuana flashback
,
Stress
,
Forensic psychiatry
Keyword:
Chinese student
,
Confusion
,
Marihuana flashback
,
Stress
,
Forensic psychiatry
pp.1331-1337
発行日 2001年12月15日
Published Date 2001/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902546
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【抄録】 フラッシュバック現象は,依存性薬物使用中止後一定の期間を経て,薬物使用時の急性症状が再現する精神現象である。今回我々は,大麻吸煙中止約1か月後に急性錯乱状態を含むフラッシュバックを呈した外国人留学生の症例を経験した。症例は23歳中国人男性で,在日期間中に大麻乱用を開始し約1年間の大麻吸煙歴があった。大麻吸煙時には意識変容を伴う急性酩酊を呈することが常であったが,時に急性錯乱状態となり粗暴行為に及ぶこともあった。中国へ約1か月間帰省した後,再来日直後に急性錯乱状態を含むフラッシュバックを呈した。留学生活に伴う種々のストレスがフラッシュバックの発現に関与した可能性が考えられた。
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