Japanese
English
研究と報告
DSM診断はどこまで受け入れられたか?
How Large is DSM Diagnosis Accepted?
高橋 誠
1
,
高橋 三郎
2
,
染矢 俊幸
1
Makoto TAKAHASHI
1
,
Saburo TAKAHASHI
2
,
Toshiyuki SOMEYA
1
1新潟大学医学部精神医学講座
2埼玉江南病院
1Department of Psychiatry, Niigata University School of Medicine
2Saitama Konan Hospital
キーワード:
DSM diagnosis
,
Questionnaire
,
MEDLINE
Keyword:
DSM diagnosis
,
Questionnaire
,
MEDLINE
pp.831-839
発行日 2001年8月15日
Published Date 2001/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902470
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【抄録】 精神疾患の分類を目的として米国精神医学会から出版されたDSMが,わが国でどの程度普及しているかを調べるため,「DSM-IVについてのアンケート」を実施し,212名の精神科医から回答を得た。その結果,若い世代にはDSMが広く普及していること,40代を境にそれより上の世代ではDSMへの関心が低いこと,DSMが研究を中心に利用され日常診療ではまだ十分に活用されていないことが明らかになった。一方,文献検索によってわが国の精神医学研究の動向を調査した結果では,DSMの導入以後,研究の急速な国際化が進んでいることがわかった。DSMを活用することは精神医学の進歩につながると考え,現状と今後の課題について考察した。
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