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特別企画 薬物依存者に対する精神保健・精神科医療体制
国立精神科医療施設における3つの治療モデル
脳に鍵をかける—行動薬理学的視点からの治療
Medical Treatment for Drug Dependence from Behavioral Pharmacological Aspect
小宮山 徳太郎
1
,
三ツ汐 洋
1
,
関本 正規
1
Tokutaro KOMIYAMA
1
,
Hiroshi MITSUSHIO
1
,
Masanori SEKIMOTO
1
1国立精神・神経センター武蔵病院
1National Center Hospital for Mental, Nervous and Muscular Disorders, NCNP
キーワード:
Drug dependence syndrome
,
Secondary reinforcer
,
Drug taking pattern
,
Craving
,
Protracted withdrawal syndrome
Keyword:
Drug dependence syndrome
,
Secondary reinforcer
,
Drug taking pattern
,
Craving
,
Protracted withdrawal syndrome
pp.470-476
発行日 2001年5月15日
Published Date 2001/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902418
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はじめに
薬物依存症は医学教育課程でごく短時間扱われるかまたは素通りになっている。専門病院や専門病棟があることに利点がある一方で欠点もある。精神科医の多くは薬物依存症に出会うと専門病院への紹介で事足りるとし,薬物依存症に対する臨床能力を身に付ける機会を失してしまう。このような事情から臨床家の薬物依存症に対する誤解が解けない。脳に鍵をかけるという表現は誤解をいっそう強めかねないかと危惧するが,副題にした「行動薬理学的視点」から薬物依存症をとらえることで誤解の一部でも解けることを願って,以下に報告したい。
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