動き
「第8回日本精神科救急学会」印象記
小阪 憲司
1
1横浜市立大学医学部精神医学教室
pp.104
発行日 2001年1月15日
Published Date 2001/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902366
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第8回日本精神科救急学会は,2000年9月21,22日に日本医科大学精神医学教室の遠藤俊吉教授を会長として,日本都市センターホール(東京)で開催された。今回の学会の基本テーマは,「精神科救急—現状分析と21世紀への展望」であり,2つの特別講演,2つのシンポジウム,1つのワークショップが組まれた。
特別講演の1つは,厚生省障害保健福祉部の今田寛睦部長による「精神保健福祉行政の現状と課題」であり,今回の法改正についての説明がなされ,さらに家庭内暴力・引きこもり・PTSDへの対策,医療法での医師・看護婦体制などについての厚生省の考えが伝えられた。今1つの特別講演は,日本医大救急医学の山本保博教授による「災害の場における精神科医療の重要性」であり,阪神大震災をはじめ,日本や外国の災害時の豊富な体験から,災害時の精神科医療の重要性が強調された。
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