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資料
栃木県の精神科緊急医療システムの整備が措置入院患者の特徴に及ぼす影響
Effect of the Construction of Emergency Psychiatric System in Tochigi on the Characteristics of Person Involuntarily Admitted by Prefectural Governor
中村 研之
1
,
堀 彰
1
,
辻 恵介
2
Kenshi NAKAMURA
1
,
Akira HORI
1
,
Keisuke TSUJI
2
1栃木県立岡本台病院
2獨協医科大学精神医学教室
1Tochigi Prefectural Okamotodai Hospital
2Department of Psychiatry, Dokkvo Medical School
キーワード:
Emergency psychiatric system
,
Involuntary admission
,
Tochigi prefecture
Keyword:
Emergency psychiatric system
,
Involuntary admission
,
Tochigi prefecture
pp.87-91
発行日 2001年1月15日
Published Date 2001/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902363
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栃木県は関東地方の中で最も面積が広く,最も人口の少ない県である。県民200万人に対して,29の精神病院と精神科病床を有する病院が宇都宮を中心に県内全域に分布している。山地の多い県北部には病院数が少なく,人口の多い都市部により多くの病院が存在している。その内訳は1つの県立病院である岡本台病院と22の民間病院,2つの大学病院と4つの総合病院精神科である。精神科の総病床数は5,714床で,100床から300床程度の小〜中規模の病院がほとんどである。こうした状況の中で,栃木県の精神科緊急医療は1984年の「宇都宮病院事件」を契機として,1985年から精神科緊急システムの整備に着手し,現在,岡本台病院を中心としたシステムが構築されてきている。
今回我々は,栃木県で1985年度から始められた精神科緊急医療システムの実施が,措置入院の件数および内容に及ぼす影響を調査し,興味ある結果が得られたので報告する。
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