Japanese
English
研究と報告
精神科診療所におけるコンサルテーション・リエゾン精神医学の現状と課題
Current Status and Problems of Consultation-Liaison Psychiatry in Psychiatric Clinics
渡辺 洋一郎
1
,
植月 マミ
1
Yoichiro WATANABE
1
,
Mami UETSUKI
1
1渡辺クリニック
1Watanabe Clinic
キーワード:
Consultation-Liaison Psychiatry
,
Psychiatric clinics
,
Collaboration between psychiatric and general clinics
,
Dynamic aspect of doctor-patient relationship
Keyword:
Consultation-Liaison Psychiatry
,
Psychiatric clinics
,
Collaboration between psychiatric and general clinics
,
Dynamic aspect of doctor-patient relationship
pp.1285-1292
発行日 2000年12月15日
Published Date 2000/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902337
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- サイト内被引用 Cited by
【抄録】 従来,診療所レベルでのコンサルテーション・リエゾン精神医学(CLP)についての議論はきわめて乏しく,この領域に関しての潜在的なニーズは高いと思われるにもかかわらず,その検討や実践が遅れている。筆者は,一般科診療所医師に,精神科診療所との連携に関するアンケート調査を行い,その結果から,従来の「診々連携」関係の本質に,CLPにおける課題との同質性を見いだした。
精神科診療所CLPにおいて,最も重要な課題は,「連携」という概念を治療関係論的視点からとらえ直すことであると指摘した。そして,治療関係を認識する視点とその遂行能力を高めることが,今後,精神科診療所における本来的なCLP発展の第一歩になると考えた。
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.