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特集 —身体疾患の患者・家族のこころを支える—コンサルテーション・リエゾン精神医学
高度急性期医療を支えるコンサルテーション・リエゾン精神医学—現状と課題
Consultation-liaison psychiatry underpinning advanced acute care : current status and challenges
西村 勝治
1
Katsuji Nishimura
1
1東京女子医科大学医学部精神医学講座
1Department of Psychiatry, Tokyo Women's Medical University, Tokyo, Japan
キーワード:
リエゾン精神医学
,
liaison psychiatry
,
高度急性期医療
,
advanced acute care
,
精神科リエゾン専門医
,
board certified consultation-liaison psychiatrist by JSGHP
Keyword:
リエゾン精神医学
,
liaison psychiatry
,
高度急性期医療
,
advanced acute care
,
精神科リエゾン専門医
,
board certified consultation-liaison psychiatrist by JSGHP
pp.1113-1121
発行日 2024年9月15日
Published Date 2024/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405207368
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抄録
高度急性期医療を担う総合病院(一般病院)では精神障害の有病率が高く,複雑な精神医学的ニーズが生じやすい。これらは患者・家族のみならず,医療安全,医療経済,医療倫理などの病院機能にも少なからぬ影響を及ぼす。これらのニーズに対応するコンサルテーション・リエゾン精神医学,またはリエゾン精神医学は高度急性期医療を下支えしていると言っても過言ではない。近年,医療の高度化・複雑化,少子高齢化,医療に対する国民のニーズの多様化など,医療を取り巻く社会情勢は大きく変化し,リエゾン精神医学に求められるニーズも拡大している。この中でチーム医療が診療報酬と連動しながら推進され,一方でガイドラインなどの作成によって専門性の高い領域にも一定の水準が担保された介入が可能となってきた。サブスペシャルティとしての専門医制度の整備も進められている。
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