Japanese
English
研究と報告
うつ病患者における持続・維持療法についての検討(第2報)
Continuation Therapy and Maintenance Therapy in Depressed Patients
田所 千代子
1
,
宮岡 等
2
,
上島 国利
1
Chiyoko TADOKORO
1
,
Hitoshi MIYAOKA
2
,
Kunitoshi KAMIJIMA
1
1昭和大学医学部精神医学教室
2北里大学医学部精神科
1Department of Psychiatry, Showa University, School of Medicine
2Department of Psychiatry, Kitazato University, School of Medicine
キーワード:
Depression
,
Relapse
,
Recurrence
,
Length of continuation therapy
,
Antidepressants
Keyword:
Depression
,
Relapse
,
Recurrence
,
Length of continuation therapy
,
Antidepressants
pp.939-944
発行日 2000年9月15日
Published Date 2000/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902283
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【抄録】 うつ病患者49例の寛解退院後あるいは再寛解退院後(以下退院後と記す)4年間の経過を遡及的に調査し,退院後の抗うつ薬の投与量,投与期間などにつき検討をした。退院後2年から3年にかけ抗うつ薬の投与量が急激に低下していたことより,対象を退院後3年時の投与量にて高用量群と低用量群の2群に分類し以下の結果を得た。両群ともに退院後2年間は十分量の抗うつ薬が投与されており,再燃・再発例は認められなかった。CGI,GAF尺度得点は退院後2年までは変化していたが,3年以降は変化がなかった。性別,発症年齢過去の病相数などは両群間で有意差は認められず,退院後2年間十分量の抗うつ薬を用いた後は漸減中止すべきであると考えられた。
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