Japanese
English
研究と報告
大うつ病性障害寛解後1年間の経過と再燃・再発の予測因子
One-year Outcome after Remission in Major Depressive Disorder and Predictors of Relapse and Recurrence
山本 由起子
1
,
五十川 浩一
1
,
穐吉 條太郎
1
,
葛城 里美
1
,
古田 真理子
1
,
河野 佳子
2
,
藤井 薫
3
Yukiko YAMAMOTO
1
,
Koichi ISOGAWA
1
,
Jotaro AKIYOSHI
1
,
Satomi KATSURAGI
1
,
Mariko FURUTA
1
,
Yoshiko KONO
2
,
Isao FUJII
3
1大分医科大学精神神経医学教室
2厚生連鶴見病院
3大村共立病院
1Department of Neuropsychiatry, Oita Medical University
2Koseiren Tsurumi Hospital
3Omura Kyoritsu Hospital
キーワード:
Depression
,
Relapse
,
Recurrence
,
Outcome predictors
,
Prognosis
Keyword:
Depression
,
Relapse
,
Recurrence
,
Outcome predictors
,
Prognosis
pp.861-865
発行日 1999年8月15日
Published Date 1999/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904823
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
【抄録】 大うつ病性障害症例の寛解後1年間の再燃・再発率および再燃・再発に関連する因子について調査,検討した。1年間の追跡が可能であった症例55例のうち再燃・再発が認められたものは17例(31%)であった。再燃・再発群は非再燃・再発群と比較して,過去にうつ病相の既往があるもの,配偶者がいないものが有意に多かった。性別,精神病像の存在,気分障害の家族歴,初発時年齢,入院時年齢,入院時17項目ハミルトンうつ病評価尺度得点,退院時17項目ハミルトンうつ病評価尺度得点,今回のエピソードの日数,教育年数については両群間に有意差はなかった。これらの結果は,過去にうつ病相の既往のあることや配偶者のいないことが大うつ病性障害再燃・再発の予測因子となることを示唆している。
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.