Japanese
English
短報
インターロイキン-6の高値を認めた悪性症候群の一例
A Case of Neuroleptic Malignant Syndrome with High Levels of Interloukin-6
菊池 章
1
,
末吉 利成
1
Akira Kikuchi
1
,
Toshinari Sueyoshi
1
1浦和神経サナトリウム
1Urawa Psychiatric Sanatorium, Saitama, Japan
キーワード:
インターロイキン-6
,
interloukin-6
,
IL-6
,
悪性症候群
,
neuroleptic malignant syndrome
,
サイトカイン
,
cytokine
,
アルブミン
,
albumin
,
急性期反応
,
acute phase reaction
,
APR
Keyword:
インターロイキン-6
,
interloukin-6
,
IL-6
,
悪性症候群
,
neuroleptic malignant syndrome
,
サイトカイン
,
cytokine
,
アルブミン
,
albumin
,
急性期反応
,
acute phase reaction
,
APR
pp.221-225
発行日 2024年2月15日
Published Date 2024/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405207199
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抄録
双極性障害の治療で入院中の50代の女性が悪性症候群を発症し,38.7 ℃の発熱,CPK上昇,筋固縮などを呈した。血中のインターロイキン-6(IL-6)の異常高値が認められ,症状軽快とともに正常化した。筆者らは,悪性症候群における血清アルブミンの低下やIgGの上昇などについて過去に報告し,それらが,サイトカインによって生じると予測していた。本症例においてもアルブミンは急速に低下しており,IL-6による血管透過性亢進による減少と考えた。また,低アルブミン血症のほか悪性症候群に伴う発熱,IgG増加などの症状群がIL-6による急性期反応によって説明可能なことを示した。
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