Japanese
English
特集 DSM-5からDSM-5-TRへ—何が変わったのか
パラフィリア症群
Paraphilic Disorders
太田 敏男
1
Toshio Ota
1
1社会医療法人財団 石心会さやま総合クリニック精神科
1Sekishinkai Sayama General Clinic, Department of Psychiatry, Saitama, Japan
キーワード:
パラフィリア症群
,
paraphilic disorders
,
DSM-5
,
DSM-5-TR
Keyword:
パラフィリア症群
,
paraphilic disorders
,
DSM-5
,
DSM-5-TR
pp.1443-1447
発行日 2023年10月15日
Published Date 2023/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405207108
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
抄録
パラフィリア症群は,DSM-Ⅳ-TRからDSM-5へは大きな改訂があったが,DSM-5からDSM-5-TRへの改訂では,説明のテキストの一部に追補があるだけで,診断基準に変化はない。そこで,本稿では,まずこうした改訂の流れの背景,すなわち本群がしばしば犯罪と関連して法医学で扱われることや疾患と非疾患の線引きが重要となる分野であることなどの点に触れ,次にそれを踏まえてDSM-Ⅳ-TRからDSM-5への大きな改訂の要点を説明し,さらにDSM-5(およびTR)中での本群の分類構造などを概観し,診断基準までのガイドとした。そのあと,診断基準について,各文言の着眼点を述べた。最後に,DSM-5からDSM-5-TRへのテキスト部分の変更点や追補について,要点を紹介した。
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.