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ミニレビュー
自己教師あり深層学習を用いた精神疾患脳画像研究
Neuroimaging research on psychiatric disorders using self-supervised deep learning
山口 博行
1,2
,
山下 祐一
1
Hiroyuki Yamaguchi
1,2
,
Yuichi Yamashita
1
1国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第七部
2横浜市立大学大学院医学研究科精神医学部門
1Department of information medicine, national center of neurology and psychiatry, national institute of neuroscience, Tokyo, Japan
2Department of psychiatry, school of medicine, yokohama city university
キーワード:
深層学習
,
deep learning
,
自己教師あり深層学習
,
self-supervised deep learning
,
オートエンコーダー
,
auto-encoder
,
精神疾患の異質性
,
heterogeneity of psychiatry disorders
Keyword:
深層学習
,
deep learning
,
自己教師あり深層学習
,
self-supervised deep learning
,
オートエンコーダー
,
auto-encoder
,
精神疾患の異質性
,
heterogeneity of psychiatry disorders
pp.1064-1074
発行日 2023年7月15日
Published Date 2023/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405207041
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抄録
深層学習は,精神疾患の脳画像研究を進める上で有望な技術として期待されている。しかし,精神疾患は遺伝的・臨床的異質性が指摘されており,研究には大きな困難が伴う。本論文では,上述の問題を克服するために筆者らがこれまで報告してきた試みを紹介する。研究では,学習データ自身をラベルとする自己教師あり深層学習の手法を用いた。提案モデルは3次元脳構造MRIデータから,精神疾患の診断ラベルを用いないにもかかわらず,症状などの臨床情報との関連性を保持した特徴量を抽出可能であった。提案モデルは精神疾患のような異質性を持つ集団に対し有効と考えられ,データ駆動型の新たな診断基準の開発につながる可能性がある。
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