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特集 精神科医療の必須検査—精神科医が知っておきたい臨床検査の最前線
物質およびアルコール使用障害の診断・治療において望まれる対応と検査
Clinical examination in substance use disorders practice
沖田 恭治
1,2
,
松本 俊彦
2
Kyoji Okita
1,2
,
Toshihiko Matsumoto
2
1国立精神・神経医療研究センター病院精神診療部
2国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部
1Department of Psychiatry, National Center Hospital, National Center of Neurology and Psychiatry, Tokyo, Japan
2Department of Drug Dependence, National Institute of Mental Health at National Center of Neurology and Psychiatry
キーワード:
スクリーニング
,
screening
,
楽観性
,
optimism
,
チーム医療
,
team-based health care
Keyword:
スクリーニング
,
screening
,
楽観性
,
optimism
,
チーム医療
,
team-based health care
pp.891-898
発行日 2023年6月15日
Published Date 2023/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405207013
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抄録
物質およびアルコール使用障害の診断・治療において臨床検査によって重症度を測ったりその予後を判断したりすることはできないが,関連する身体的問題のスクリーニングにおいては重要な要素となる。血液検査は患者本人からの拒否がない限りはルーティンで行うべきだが,対象物質が違法薬物である場合は,薬物を検出する目的ではないことを患者に伝えるのを忘れないようにしたい。物質使用障害の診断スクリーニングとしてはCAGE-AIDに沿った問診が容易であり,本稿で紹介したので参考にしていただきたい。他に症状やそれに起因する問題を把握する手法のほか,医療者が物質使用障害の問題に向き合う姿勢やチーム医療の重要性について概説した。
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