増大号特集 いま,知っておきたい発達障害 Q&A 98
6 治療
Q72 チック症への治療的対応や薬物療法にはどのようなものがありますか?
金生 由紀子
1
1東京大学大学院医学系研究科こころの発達医学分野
キーワード:
チック症
,
tic disorders
,
トゥレット症
,
Tourette's disorder
,
ハビットリバーサル
,
habit reversal
,
抗精神病薬
,
antipsychotics
,
α2アドレナリン受容体作動薬
,
alpha 2 adrenergic receptor agonists
Keyword:
チック症
,
tic disorders
,
トゥレット症
,
Tourette's disorder
,
ハビットリバーサル
,
habit reversal
,
抗精神病薬
,
antipsychotics
,
α2アドレナリン受容体作動薬
,
alpha 2 adrenergic receptor agonists
pp.760-764
発行日 2023年5月15日
Published Date 2023/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206977
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A 本人や周囲の人々がチック症を適切に理解して対応できるようにすることが大切です。そのため,家族ガイダンス,心理教育,環境調整が,治療の基本となります。ハビットリバーサルを中心にチックのコントロールを目指す認知行動療法/行動療法の有効性が示されています。保険適用はないもののチックに対するエビデンスのある薬物としては,抗精神病薬(アリピプラゾールなど),α2アドレナリン受容体作動薬(グアンファシンなど)があります。
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