増大号特集 いま,知っておきたい発達障害 Q&A 98
4 診断
Q29 「著しく不器用で日常生活や学習で困ることがしばしばです」と受診されました。どのように評価して診断したらよいでしょうか?
前田 洋佐
1,2
1特定非営利活動法人クラマウリ
2京都市児童福祉センター診療所
キーワード:
発達性協調運動症
,
developmental coordination disorder
,
DCD
,
微細神経学的徴候
,
soft neurological sign
,
視覚情報処理
,
visual information processing
Keyword:
発達性協調運動症
,
developmental coordination disorder
,
DCD
,
微細神経学的徴候
,
soft neurological sign
,
視覚情報処理
,
visual information processing
pp.615-617
発行日 2023年5月15日
Published Date 2023/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206934
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A 協調運動の問題が生じうる身体疾患(神経・筋・代謝内分泌など)を除外します。発達・知能検査などから知的水準を把握します。DCDQ・MABC-2などの国際標準のアセスメントツールが臨床使用できない現時点において,協調運動の個別検査が実施困難な施設では,外来診療で可能な範囲の微細神経学的徴候と眼球運動の簡易評価,巧緻性・粗大運動・感覚面の問診と観察,視知覚・視覚認知に関連する心理アセスメントの項目などにより評価・助言を行います。
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