増大号特集 いま,知っておきたい発達障害 Q&A 98
4 診断
Q19 発達障害(神経発達症)の診断に,血液検査や脳波検査,脳画像検査などの生物学的検査は有用ですか?
笠原 寛之
1,2
,
江川 純
1
,
染矢 俊幸
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科精神医学分野
2新潟県立精神医療センター
キーワード:
生物学的検査
,
biological examination
,
発達障害
,
神経発達症
,
neurodevelopmental disorder
,
自閉スペクトラム症
,
autism spectrum disorder
,
ASD
,
注意欠如・多動症
,
attention-deficit/hyperactivity disorder
,
ADHD
Keyword:
生物学的検査
,
biological examination
,
発達障害
,
神経発達症
,
neurodevelopmental disorder
,
自閉スペクトラム症
,
autism spectrum disorder
,
ASD
,
注意欠如・多動症
,
attention-deficit/hyperactivity disorder
,
ADHD
pp.587-588
発行日 2023年5月15日
Published Date 2023/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206924
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- 参考文献
A 現在,発達障害(神経発達症)の診断に使用できる生物学的検査は存在しませんが,自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)において,生化学的所見としてはサイトカイン,成長因子,酸化ストレス,神経伝達物質,および副腎皮質ホルモン,神経生理学的所見としては脳波や注視点計測,脳神経画像としては機能的MRI(fMRI)や機能的近赤外分光法(fNIRS)における所見などの生物学的検査への応用に向けた研究が進んでいます。
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