増大号特集 いま,知っておきたい発達障害 Q&A 98
2 疫学
Q8 発達障害の有病率はどうなっていますか?
篠山 大明
1,2
1信州大学医学部精神医学教室
2信州大学医学部子どものこころの発達医学教室
キーワード:
有病率
,
prevalence
,
疫学
,
epidemiology
,
自閉スペクトラム症
,
autism spectrum disorder
,
ASD
,
注意欠如・多動症
,
attention-deficit/hyperactivity disorder
,
ADHD
,
神経発達症
,
neurodevelopmental disorder
Keyword:
有病率
,
prevalence
,
疫学
,
epidemiology
,
自閉スペクトラム症
,
autism spectrum disorder
,
ASD
,
注意欠如・多動症
,
attention-deficit/hyperactivity disorder
,
ADHD
,
神経発達症
,
neurodevelopmental disorder
pp.548-552
発行日 2023年5月15日
Published Date 2023/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206913
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A 自閉スペクトラム症の世界的な有病率は約1.0%であり,年々増加しています。地域差も大きく,近年の調査によると,米国の8歳児では2.3%,日本の5歳児では3.2%です。注意欠如・多動症の有病率も増加傾向にあり,子どもで5〜7%,成人で3%程度です。学齢期における限局性学習症の有病率は世界的には5〜15%であり,日本では知的障害がない小中学生の6%以上が学習面で著しい困難を示しています。
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