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特集 精神医療・精神医学の組織文化のパラダイムシフト
多職種アウトリーチチームの組織文化—理念に基づく支援達成のために
Organizational Culture of Multidisciplinary Outreach Team:To Ensure That Support Based on the Philosophy is Realized
高野 洋輔
1
,
高野 かさね
1
Yosuke Takano
1
,
Kasane Takano
1
1医療法人社団リカバリーこころのホームクリニック世田谷
1Medical Corporation RECOVERY Psychiatric Outreach Clinic Setagaya, Tokyo, Japan
キーワード:
リカバリー
,
recovery
,
人材育成
,
human resource development
,
包括型地域生活支援プログラム
,
assertive community treatment
,
在宅医療
,
home healthcare
,
訪問看護
,
visiting nursing
Keyword:
リカバリー
,
recovery
,
人材育成
,
human resource development
,
包括型地域生活支援プログラム
,
assertive community treatment
,
在宅医療
,
home healthcare
,
訪問看護
,
visiting nursing
pp.193-199
発行日 2023年2月15日
Published Date 2023/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206847
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抄録
地域に新しく精神科在宅医療を専門とするクリニックと訪問看護ステーションを立ち上げ,約10年間運営してきた経験をもとに多職種アウトリーチチームの組織文化について考察を行った。組織文化の中心となる理念については,スタッフ全員が共有でき,かつ具体的な内容であることが好ましい。さらに理念を軸とした支援の実践や人材育成には,管理者が現場のスタッフとともに相談しながら実際の支援にあたりつつ,組織運営についても丁寧にコミュニケーションをとりながら決定していくプロセスが重要である。一方でスタッフの交代などがあっても持続的で一貫性のある支援を維持するための体制や組織文化も必要である。このような取り組みを通じて組織文化の深化を図ることが,ユーザーである本人・家族にとって真に有益な組織となり,そこで働くスタッフも幸福感・満足感をもってよい仕事をできる組織へと成長していく鍵となると考えられる。
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