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English
特集 精神医学における臨床研究のすゝめ—わが国で行われたさまざまな精神医学臨床研究を参考にして
研究成果を日常臨床に実装させるポイント
Key Points for Implementing Research Results into Daily Clinical Practice
藤原 雅樹
1
,
島津 太一
2
Masaki Fujiwara
1
,
Taichi Shimazu
2
1岡山大学病院精神科神経科
2国立がん研究センターがん対策研究所行動科学研究部
1Department of Neuropsychiatry, Okayama University Hospital, Okayama, Japan
2Division of Behavioral Sciences, National Cancer Center Institute for Cancer Control
キーワード:
実装科学
,
implementation science
,
エビデンスに基づく介入
,
evidence-based intervention
,
エビデンス・プラクティスギャップ
,
evidence-practice gap
,
実装戦略
,
implementation strategy
Keyword:
実装科学
,
implementation science
,
エビデンスに基づく介入
,
evidence-based intervention
,
エビデンス・プラクティスギャップ
,
evidence-practice gap
,
実装戦略
,
implementation strategy
pp.111-118
発行日 2023年1月15日
Published Date 2023/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206833
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抄録
エビデンスに基づく介入(evidence-based intervention:EBI)が個々の介入研究で開発・検証され,個々の研究のエビデンスを統合して診療ガイドラインなどで推奨される健康関連サービスが提示されるようになった。しかしながら,受動的なアプローチだけではEBIが日常の診療やケアに取り入れられにくく,エビデンス・プラクティスギャップが課題となっている。明らかになったエビデンスを“どのように”すれば実装できるのか,すなわちち現場の日常診療やケアに取り入れられるのかという問いに答えるために,実装科学が新しい学問領域として体系化され,注目されている。本稿では,実装科学の手法に沿って,「どのようにすれば統合失調症患者にがん検診受診を届けられるか」という問いに対して進めてきた臨床研究を事例として紹介する。
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