Japanese
English
特集 ひきこもりの理解と支援
COVID-19時代の新たなひきこもり—社会的ひきこもりを量産しないために
Preventing the Pandemic of Hikikomori during the COVID-19 Pandemic
加藤 隆弘
1
Takahiro A. Kato
1
1九州大学大学院医学研究院精神病態医学
1Department of Neuropsychiatry, Graduate School of Medical Sciences, Kyushu University, Fukuoka, Japan
キーワード:
社会的ひきこもり
,
pathological social withdrawal
,
新型コロナウイルス感染症
,
COVID-19
,
ひきこもり尺度
,
25-item Hikikomori Questionnaire
,
HQ-25
,
うつ病
,
depression
,
社会的孤立
,
social isolation
Keyword:
社会的ひきこもり
,
pathological social withdrawal
,
新型コロナウイルス感染症
,
COVID-19
,
ひきこもり尺度
,
25-item Hikikomori Questionnaire
,
HQ-25
,
うつ病
,
depression
,
社会的孤立
,
social isolation
pp.1487-1494
発行日 2022年11月15日
Published Date 2022/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206778
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抄録 「社会的ひきこもり(以下,ひきこもり)」は,6か月以上にわたり,就労・学業など社会参加をせずに家庭内にとどまっている現象で,ひきこもり状況にある者(以下,ひきこもり者)は国内で110万人を超えることが推定されている。2020年以降,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行によるコロナ禍で私たちの生活は一変し,外出自粛などにより,ひきこもりと無縁であった方々もひきこもり的な状況に置かれがちとなり,ひきこもりの予防やその打開が喫緊の社会的課題である。本稿では,コロナ禍におけるひきこもりの意義を概説し,早期のひきこもり支援やひきこもり予防のために活用可能な「病的ひきこもり国際診断基準」および,自らが直近1か月のひきこもり傾向を簡便に評価できる「1か月版ひきこもり質問票(HQ-25M)」を紹介する。
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