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特集 精神医療に関する疫学のトピック—記述疫学,リスク研究からコホート研究まで
認知症フレンドリー社会の創出を目指した地域疫学研究
A Community-based Epidemiolgical Study to Create Dementia-friendly Communities
粟田 主一
1
Shuichi Awata
1
1東京都健康長寿医療センター研究所
1Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology, Tokyo, Japan
キーワード:
認知症
,
dementia
,
社会的孤立
,
social isolation
,
認知症フレンドリー社会
,
dementia-friendly communities
,
コーディネーション
,
coordination
,
ネットワーキング
,
networking
Keyword:
認知症
,
dementia
,
社会的孤立
,
social isolation
,
認知症フレンドリー社会
,
dementia-friendly communities
,
コーディネーション
,
coordination
,
ネットワーキング
,
networking
pp.505-514
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206320
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抄録 2016年より東京都板橋区高島平地区において認知症フレンドリー社会の創出をめざす地域疫学研究をスタートさせた。70歳以上の高齢者を対象とする3段階のベースライン調査において,地域には,複合的な社会的支援ニーズが存在するにもかかわらず,必要な情報やサービスにアクセスできない認知症高齢者が数多く存在することが明らかにされた。この結果を受けて,「認知症の有無にかかわらず,障害の有無にかかわらず,すべての人が希望と尊厳を持って暮らせる社会」というビジョンを掲げ,コーディネーションとネットワーキングの機能を持つ地域拠点を開設した。その活動の質と効果を評価する縦断研究の中で,地域拠点が,社会的に孤立している人々のアクセシビリティの確保に寄与することが明らかにされつつある。
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