Japanese
English
特集 家族支援を考える
認知症高齢者を介護する家族への支援—介護者の主体性に注目して
Support for Families Caring for the Elderly with Dementia
今村 陽子
1
Yoko Imamura
1
1東京都健康長寿医療センター精神科
1Department of Psychiatry, Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital, Tokyo, Japan
キーワード:
認知症
,
dementia
,
情報的サポート
,
informational support
,
情緒的サポート
,
emotional support
,
介護家族者の主体性
,
caregiver independence
Keyword:
認知症
,
dementia
,
情報的サポート
,
informational support
,
情緒的サポート
,
emotional support
,
介護家族者の主体性
,
caregiver independence
pp.399-406
発行日 2022年4月15日
Published Date 2022/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206591
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抄録 認知症の家族介護は,介護者自身が心理的な動揺の中,進行によって変化していく本人の状態像に合わせた対応が求められる。その上,家族介護者自身のライフイベントや健康問題,経済状況などのさまざまな現実的な問題が重なるため介護の負担は大きく,家族介護者が心身の不調を来す場合がある。認知症の家族支援では,本人と家族介護者両方を支援対象として捉えると同時に,家族介護者は認知症の本人とは別個の存在であり,家族自身が自分の人生を主体的に生きる存在であることを尊重することが必要である。介護への態度は家族ごとに異なるため,家族介護者が主体的に考えて介護できるよう,家族状況をアセスメントしながら情報的サポートと情緒的サポートの両方を提供していくことが重要である。
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