Japanese
English
研究ノート
ともに暮らす高齢者の認知症発症に伴う主介護者の生活再編成
Life Reorganization of Family Caregivers with Getting Dementia of Elders Living with
西山 みどり
1
Midori Nishiyama
1
1神戸海星病院
1Kobe Kaisei Hospital
キーワード:
生活再編成
,
主介護者
,
ともに暮らす高齢者
,
認知症
,
life reorganization
,
family caregivers
,
elders living with
,
dementia
Keyword:
生活再編成
,
主介護者
,
ともに暮らす高齢者
,
認知症
,
life reorganization
,
family caregivers
,
elders living with
,
dementia
pp.85-91
発行日 2005年3月15日
Published Date 2005/3/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
本研究は,在宅でともに暮らす高齢者の認知症発症を機に,主介護者が生活を再編成させていくために必要なものは何かを明らかにし,援助的視点を得ることを目的とするものである.認知症高齢者5名と,彼らが認知症を患う以前から同居している主介護者5名を対象に,参加観察とインタビューによりデータを収集し,質的・帰納的研究法を用いて分析を行った.その結果,主介護者は,高齢者が認知症を発症する前よりもっている〔介護の備え〕を基盤とし,〔実践しながら介護力をつける〕こと,〔情を深くする〕こと,〔新たな意識をもつ〕ことを繰り返しながら,生活を緊張の少ない自然なものへと導いていたことが得られた.
看護の援助的視点としては,高齢者に対する情緒的なつながりの把握,介護技術の提供とその獲得に伴う副次的なものの共有,認知症の重度化に応じた新たな生活再編成の促進,認知症に関する正しい知識の提供と理解度の確認が得られた.
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