Japanese
English
特集 うつ病のニューロモデュレーション治療の新展開
うつ病へのfMRIニューロフィードバックの現状
Current Issue of fMRI Neurofeedback in Patients with Depression
岡本 泰昌
1
,
岡田 剛
1
,
光山 裕生
1
Yasumasa Okamoto
1
,
Go Okada
1
,
Yuki Mitsuyama
1
1広島大学大学院医系科学研究科精神神経医科学
1Department of Psychiatry and Neurosciences, Hiroshima University, Hiroshima, Japan
キーワード:
うつ病
,
depression
,
fMRI
,
ニューロフィードバック
,
neurofeedback
,
関心領域
,
region of interest
,
ROI
,
デコーディング
,
decoding
,
機能結合
,
functional connectivity
Keyword:
うつ病
,
depression
,
fMRI
,
ニューロフィードバック
,
neurofeedback
,
関心領域
,
region of interest
,
ROI
,
デコーディング
,
decoding
,
機能結合
,
functional connectivity
pp.1775-1782
発行日 2021年12月15日
Published Date 2021/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206510
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
抄録 うつ病は多様で,約半数は現行の治療によって十分な効果を示さないことから,新たな治療選択肢を確立することは喫緊の課題である。ニューロフィードバックは,外部からの刺激ではなく,自分の脳活動をリアルタイムでモニターしながら制御することを学習する方法で,自己治療を目指すものである。そこで本稿では,バイオフィードバックとニューロフィードバックについて概説した後に,うつ病のfMRIニューロフィードバックに関する取り組みについて紹介する。将来的にfMRIを用いて個人レベルでのうつ病態を脳活動から判別し,関連する脳活動を自分自身の力で制御できるようにトレーニングできれば,最も効果的かつ効率的な治療法となる可能性がある。
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.