増大号特集 精神科診療のエビデンス—国内外の重要ガイドライン解説
第1章 診療ガイドラインの基礎知識
診療ガイドラインの法的性質
鵜飼 万貴子
1,2
Makiko Ukai
1,2
1白水法律事務所
2京都府立医科大学医学研究科医学生命倫理学
1Hakusui Law Office, Osaka, Japan
2Division of Biomedical Ethics, Kyoto Prefectural University of Medicine
pp.511-520
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206062
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
筆者は,主に患者から医療者の過失があったために損害を被ったと主張されて起こされる損害賠償請求を,病院・医療者側の代理人として対応している弁護士である。
本項では,医療者の方々に対して,医学系学会などが作成した診療・診断ガイドラインが医事紛争という法的な場でどのように使用されているのかについて解説したい。
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.