Japanese
English
特集 発達障害と認知症をめぐって
発達障害と認知症の病因・病態上の関連
Neurodevelopmental Disorders and Dementia
渡辺 憲
1
Ken Watanabe
1
1社会医療法人明和会医療福祉センター渡辺病院・鳥取県東部認知症疾患医療センター
1Watanabe Hospital, Tottori, Japan
キーワード:
自閉スペクトラム症
,
autism spectrum disorder
,
注意欠如・多動症
,
attention-deficit/hyperkinetic disorder
,
前頭側頭型認知症
,
frontotemporal dementia
,
レビー小体型認知症
,
dementia with Lewy bodies
,
偽性認知症
,
pseudo-dementia
,
偽性偽性認知症
,
pseudo-pseudo-dementia
Keyword:
自閉スペクトラム症
,
autism spectrum disorder
,
注意欠如・多動症
,
attention-deficit/hyperkinetic disorder
,
前頭側頭型認知症
,
frontotemporal dementia
,
レビー小体型認知症
,
dementia with Lewy bodies
,
偽性認知症
,
pseudo-dementia
,
偽性偽性認知症
,
pseudo-pseudo-dementia
pp.131-140
発行日 2020年2月15日
Published Date 2020/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206000
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抄録 発達障害と認知症の病因,病態上の関連について,多面的に検討した。自閉スペクトラム症と前頭側頭型認知症には,障害される神経ネットワークの局在が近似していることから,症候学的に多くの類似点が認められ,注意欠如・多動症とレビー小体型認知症との関係については,両者に共通してドパミン神経系の脆弱性が深く関与していると推察された。幼少期に発症する発達障害と,数十年間のブラックボックスを経過して発症する初老期・老年期の認知症との関係性について4つの類型を提案し,発症の原因ならびに促進因子について考察した。発達障害を基盤として認知症を発症した場合,認知症に伴う行動心理症状(BPSD)により強い影響を与えると推察される。
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