Japanese
English
特集 発達障害と認知症をめぐって
老年期精神科医療の臨床場面やケアの現場での対応
Correspondence in the Clinical Settings of Geriatric Psychiatry and the Field of Care
繁信 和恵
1
Kazue Shigenobu
1
1公益財団法人浅香山病院精神科・認知症疾患医療センター
1Department of Psychiatory, Asakayama General Hospital, Sakai, Japan
キーワード:
自閉症スペクトラム障害
,
autism spectrum disorder
,
認知症
,
dementia
,
前頭側頭型認知症
,
frontotemporal dementia
Keyword:
自閉症スペクトラム障害
,
autism spectrum disorder
,
認知症
,
dementia
,
前頭側頭型認知症
,
frontotemporal dementia
pp.179-185
発行日 2020年2月15日
Published Date 2020/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206005
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抄録 現在の初老期から高齢期の人々が幼少の頃には発達障害という概念は浸透していない時代であった。そのため診断や療育・指導を受けることなく,本人・家族ともに,さまざまな生きづらさを経験しながらも,発達障害を自覚することなく長年生活してきたことが推測される。元々の発達特性が加齢に伴い先鋭化することも考えられる。また,高齢になればなるほど認知症が合併してくる割合も増加する。そのような高齢者が日常生活にさらに支障を来すようになったり,地域で孤立することが実際に起こっている。認知症ケアの場面でも通常の認知症ケアでうまくいかない場合は発達障害の合併を疑い,発達障害の特性を理解したケアが必要である。
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