Japanese
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特集 ICD-11のチェックポイント
パーソナリティ障害
Personalty Disorders
松本 ちひろ
1
Chihiro Matsumoto
1
1日本精神神経学会
1The Japanese Society of Psychiatry and Neurology, Tokyo, Japan
キーワード:
ICD-11
,
Personality disorders
,
Dimensional approach
,
Borderline personality disorder
,
DSM-5
Keyword:
ICD-11
,
Personality disorders
,
Dimensional approach
,
Borderline personality disorder
,
DSM-5
pp.293-300
発行日 2019年3月15日
Published Date 2019/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205796
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抄録 パーソナリティ障害の診断分類について,ICD-11「精神,行動および神経発達の障害群 診断ガイドライン」ではICD-10のそれと比較して大幅な改変が予定されている。DSM-5では見送られたディメンショナル・アプローチの全面的採用と重症度評価の強調が今回の改訂の大きな特徴である。改訂プロセスの最終段階までその扱いが議論された境界性パーソナリティ障害は,疾患単位ではなくなる一方,実際の運用においては従来の診断法からの改変を最小限に抑えることで決着した。本稿では,ICD-11がきわめて実用本位のプロダクトであるという側面に着目し,種々の決定事項の背景を考察した。
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