書評
—小川朝生 著—あなたの患者さん,認知症かもしれません—急性期・一般病院におけるアセスメントからBPSD・せん妄の予防,意思決定・退院支援まで
渡邉 眞理
1
1横浜市立大学・がん看護学
pp.801
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205645
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日本は超高齢社会を迎えようとしており,医療の現場ではすでにその波が押し寄せ,高齢患者が急増しています。医療の現場では平均在院日数が短縮する中,時間に追われながら入院患者の対応をしているのが現状です。そのような状況で本書の『あなたの患者さん,認知症かもしれません』というタイトルは,とても気になりました。
一般病院に入院中の2〜6割の患者に認知症が疑われます(本書p.9より)。患者の入院生活を通じて「なにか変?」という違和感を抱きながらも高齢者だから……と認知症を見過ごすことも多くあると思います。
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