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特集 医療・医学の課題としての身体合併症
地域医療における身体合併症の対処状況と方向性
Present and Future Circumstances Surrounding Psychiatric Patients with Physical Illness
中村 満
1
,
奈良 真起子
1
Mitsuru Nakamura
1
,
Makiko Nara
1
1成増厚生病院
1Narimasu Kosei-Hospital, Tokyo, Japan
キーワード:
Community healthcare
,
Mental illness
,
Physical illness
,
Psychiatric emergency
Keyword:
Community healthcare
,
Mental illness
,
Physical illness
,
Psychiatric emergency
pp.577-585
発行日 2018年6月15日
Published Date 2018/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205609
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はじめに
精神疾患患者の身体合併症は,長く精神科医療における重要な課題であったが,一般の医療者にとってはそれほど大きな問題ではなかったように思う。しかし,精神疾患に対する社会のかかわり方が変化し,医療計画に5疾病目として取り上げられ,精神科身体合併症は今や医療全体が取り組むべき課題となった。そのような状況にあって,精神科医療に寄せられる期待は大きいが,我々はどこまでそれらに応えることができているのであろうか。本稿では,地域における身体合併症医療の課題について振り返り,その打開例としての新たな活動を概観し,東京都での我々の体験を示して,現況の課題と今後の方向性について考えてみたい。
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