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私のカルテから
結核による隔離入院中に空想的な誇大妄想を示した男性の1例
Fantastic and Grandiose Delusions in a Male Tuberculosis Patient Hospitalized in an Isolation ward
仙波 純一
1
Jun'ichi SEMBA
1
1さいたま市立病院精神科
1Department of Psychiatry, Saitama City Hospital, Saitama, Japan
キーワード:
Grandiose delusion
,
Isolation ward
,
Tuberculosis
Keyword:
Grandiose delusion
,
Isolation ward
,
Tuberculosis
pp.525-527
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205184
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はじめに
結核病棟入院中の患者は,隔離による社会からの孤立,期間の定めのない長期入院,家族や周囲を感染させたのではないかという自責感など,多くの心理社会的なストレスを負う。また,急性期を過ぎると身体的苦痛は少ないが自由はないという状況が続くことになる。精神科既往歴のない70歳台男性が,結核病棟入院中に誇大妄想を主体とする空想的な内容を持つ妄想を示した症例を報告する。
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