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編集後記
M. I.
pp.992
発行日 2015年11月15日
Published Date 2015/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205070
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これを記している時季,東京でも朝夕は冷気が肌に触れるようになった。「夏は前からじわじわとやって来るが,秋は後から不意にやって来る」と毎年感じてはいたが,今年の夏は猛暑続きだっただけに,秋の訪れはことさら不意だったような気がする。読者諸賢はいかがであろうか。
さて本号も,バイオマーカーから家族・当事者の思いと体験に至るまで多彩な内容になった。いじめ自殺をめぐる新聞報道に関するものもあり,まさにbio-psycho-socioが揃った。しかも,こうした内容に合わせたかのように,𠮷村玲児先生による巻頭言『大学でのResearchとCommon sense』があらためて精神科医の基本姿勢を説いていて,やや熱い湯で洗われたような感じがした。特に,主治医が時代の流れの中で自分の「立ち位置(患者さんを俯瞰する視点)を常に意識すべき」との指摘は大切であろう。
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