Japanese
English
短報
脳卒中後にいわゆる二次性躁病Secondary Maniaを呈した1症例
A Case of Secondary Mania after Stroke
田中 恒孝
1
,
田幸 健司
2
,
成島 一
2
Tsunetaka Tanaka
1
,
Kenji Takoh
2
,
Hajime Narushima
2
1信州大学医学部精神医学教室
2リハビリテーションセンター鹿教湯病院
1Department of Psychiatry, Shinshu University School of Medicine
2Kakeyu Rehabilitation Hospital
pp.233-236
発行日 1986年2月15日
Published Date 1986/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204111
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I.はじめに
症状精神病の中に躁状態を示すもののあることは知られているが,抑うつ状態を呈する症例に比して極めて少ない5)。近年,器質的原因によって躁病像を示すものを,二次性躁病secondary mania8)と呼んで注目されだした。われわれは,脳卒中後の回復期に躁病様状態を呈し,炭酸リチウムの小量投与で改善した1症例を経験したので報告する。
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