Japanese
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研究と報告
精神科医師国家試験への提言
A Proposal for the National Examhnation for the License of Medical Practice
高橋 三郎
1
Saburo Takahashi
1
1滋賀医科大学精神医学講座
1Department of Psychiatry, Shiga University of Medical Science
キーワード:
National examination
,
A guideline for making questions
,
Problem analysis
,
Puzzring questions
,
Validity of questions
Keyword:
National examination
,
A guideline for making questions
,
Problem analysis
,
Puzzring questions
,
Validity of questions
pp.553-560
発行日 1985年5月15日
Published Date 1985/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203942
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抄録 昭和60年版医師国家試験出題基準,精神科の内容を検討した結果,大概妥当であると考えられるが,なお,次の3点を提言したい。
1)項目数は不足しており,中項目,小項目の合計を1,000とする。2)小項目まで具体的かつ明確に記載する。3)出題範囲を拡大し新しい分野をとり入れる。
この3つの提言に基づいて,第74回(昭和57年秋),第77回(昭和59年春)の精神科国試問題の内容を,専門用語数(T),意味明確性(C),進歩内容(P)の3要素について分析した。その結果,問題を構成する専門用語数が少なすぎ,現在の出題様式の範囲内でもかなり改善できること,明確性と出題レベルに問題あるものは30%に上り,それには3つの型があることがわかったが,第77回のほうが内容の向上とくに新しい分野の採用で進歩があることがわかった。にもかかわらず,受験生の精神科得点が低すぎるのは,出題側よりもむしろ教育側に問題が多いのではないかと推論した。
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