Japanese
English
研究と報告
脳脚幻覚症について
Peduncular Hallucinosis
大橋 博司
1
,
浜中 淑彦
1
,
池村 義明
1
,
河合 逸雄
1
Hiroshi Ohashi
1
,
Toshihiko Hamanaka
1
,
Yoshiaki Ikemura
1
,
Itsuo Kawai
1
1京都大学医学部精神医学教室
1Dept. of Psych., Kyoto Univ., School of Med.
pp.108-112
発行日 1968年2月15日
Published Date 1968/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201292
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I.はじめに
脳脚幻覚症hallucinose PedonculaireはJ. Lhermitteによつて報告されてから,その局在価値と幻覚の特殊性から,精神病理学的にも脳病理学的にも諸家の注目をあび,幻覚問題の総説にはよく引用されるものであるが,実際われわれが典型的な臨床例に出会う機会は比較的まれであり,Lhermitteやvan Bogaertが記載している数例のほか,ときどき記載がある程度にすぎない。われわれは最近たまたまその典型例とみなされる1例を観察する機会があつたので,従来の文献例をまず簡単に述べ,つぎに自家例を記載し,若干の考察を加えたい。
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