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特集 児童精神医学の現状と将来—都立梅ケ丘病院30周年記念シンポジウムから
自閉症の諸問題—臨床家の立場から
Some Considerations of Clinical Problems in Autistic Children
石井 高明
1
Takaaki Ishii
1
1愛知県心身障害者コロニー中央病院
1Central Hospital, Aichi Prefectural Colony
pp.813-819
発行日 1983年8月15日
Published Date 1983/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203624
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I.まえがき
現在の自閉症学は20年前に比べて急速にその知見知識が増加し,全てを網羅して話題提供することは至極困難になってきた。筆者は臨床家の立場で日常気にとめている事実を取り上げ,それについて二,三の意見をその都度加えながら論述をすすめていきたいと思う。
臨床家が研究者と違う点は,日常診療において新しい事実を見つけだして報告することであり,研究者はそれにヒントを得て精緻な計画をたて,その事象を科学的に解明するという関係にある。
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