Japanese
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短報
躁うつ病における病前性格の計量的研究—予備調査
A Quantitative Study of Premorbid Personality in Affective Discasc: A preliminary study
更井 正和
1
,
籠本 孝雄
2
,
松永 秀典
2
,
谷口 典男
2
,
亀田 英明
2
,
東 司
3
Masakazu Sarai
1
,
Takao Kagomoto
2
,
Hidenori Matunaga
2
,
Norio Taniguchi
2
,
Hideaki Kameda
2
,
Tsukasa Azuma
3
1東神戸病院
2大阪府立病院精神神経科
3小坂病院
1Higashi Kobe Hospital
2Department of Neuropsychiatry, Osaka Prefectural Hospital
3Kosaka Hospital
pp.752-755
発行日 1983年7月15日
Published Date 1983/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203615
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I.はじめに
近年,単極型うつ病についてその病前性格の本質的特徴がしだいに明らかにされてきたが,他方,両極型躁うつ病の病前性格についてはなお不明な点が多い。また,メランコリー親和型1)あるいは執着性格2)等の概念はほぼ臨床的検証を終えたといわれるが,さて一般の健康者集団の中から未然のうつ病予備軍を有効に抽出できる概念であるか否かという点になると,その統計的検証はほとんど議論されていないのが現状である。これらの点に鑑み,我々は質問紙を用い病前性格を計量化する方法について,その研究法としての可能性を検討したので簡単に報告したい。
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