Japanese
English
研究と報告
長期経過をとつた内因性うつ病と病前性格
The Endogenous Depression of long-term Duration and the premorbid Character
尾野 成治
1
,
佐藤 道
1
,
渡部 竜一
1
,
兼谷 俊
1
,
八島 祐子
1
,
森 慶秋
1
,
兼谷 啓
1
S. Ono
1
,
T. Sato
1
,
R. Watanabe
1
,
S. Kanaya
1
,
Y. Yashima
1
,
Y. Mori
1
,
K. Kanaya
1
1福島県立医科大学精神医学教室
1Dept. of Psychiatry, Fukushima Prefectural Medical College
pp.31-37
発行日 1963年1月15日
Published Date 1963/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200516
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I.緒言
うつ病の臨床精神病理学的考察はLange1)やK.Schneider,千谷教授2)3)4)および門下5)6)7),新福教授8),平沢9)の研究・総説を始め多々ある。かつて内因性うつ病と考えられたものが,Völkel10)やWeitbrecht11),の研究によつて簡単に躁うつ病のうつ病であると割切ることに対して疑義が唱えられる一方,Paskind12)のごとくかるいうつ病では時に数時間から数日で経過するものもあると報告するなど,非定型的病像を示すうつ病では各人各様のみかたがあるようである。
私どもも数年来この問題を追求しており,一応私どもなりのみかたが生じたので,報告する。
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