Japanese
English
特集 カルバマゼピンの向精神作用
家庭内暴力の薬物療法—カルバマゼピン(テグレトール)と抗精神病薬の併用
Carbamazepine and Neuroleptic Regimens in the Treatment of "Intrafamilial Violence" in Adolescence
籠本 孝雄
1
,
谷口 典男
1
,
野田 俊作
2
Takao Kagomoto
1
,
Norio Taniguchi
1
,
Shunsaku Noda
2
1大阪府立病院精神神経科
2大阪大学医学部精神神経科
1Department of Neuro-psychiatry, Osaka Municipal Hospital
2Department of Neuro-psychiatry, Osaka University School of Medicine
キーワード:
"Intrafamilial violence"
,
Carbamazepine
,
Neuroleptics
Keyword:
"Intrafamilial violence"
,
Carbamazepine
,
Neuroleptics
pp.1295-1299
発行日 1983年12月15日
Published Date 1983/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203684
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録 われわれは,いわゆる家庭内暴力児に対してカルバマゼピンと抗精神病薬(主としてハロパリドール)の併用投与を試みた。
30例中20例で,毎日1回以上あった暴力が,投与開始後に完全消失し,残る10例でも,暴力の明らかな減少をみた。維持投与量はカルバマゼピン100〜400mg/日,ハロベリドール0.75〜3mg/日の比較的少量で十分なものが多かった。副作用としては,眠気,ふらつき,発疹などがあったが,投与量の調節によって消失した。本療法と精神療法との併用で,家庭内暴力に対するより効率的な治療が展開できると考えている。
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.