動き
「第13回国際神経精神薬理会議」印象記
伊藤 斉
1
Hitoshi Ito
1
1慶応義塾大学医学部精神神経科
1Dept. of Psychiatry, Keio Univ. School of Medicine
pp.1250-1251
発行日 1982年11月15日
Published Date 1982/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203502
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C. I. N. P.(Collegium Internationale Neuro-Psychopharmacologicum)は精神・神経系の薬理学ならびにこれに関連した生物学,生化学および臨床の研究にたづさわる薬理学者と臨床家がそれぞれの成果を持寄って討論する場とされ,この領域で最も活動的で,主導的役割を演じている世界中の研究者達をメンバーとする学術集会として通っている。隔年開催の大会も回を重ね,本年は第13回Congressとして6月20〜25日,イスラエル国のエルサレム市において行われた。
中東粉争が険悪化し,イスラエルと,隣国レバノンに蟠居するPLOの両軍の戦斗が行われている最中で,果して予定通り開催されるか危惧されたのであったが,結果としては会期中滞りなくプログラムにそって行われた。会場にはエルサレム市内の小高い丘にある国際会議場と隣接のヒルトン・ホテルが当てられており,ダウンタウンを隔てて旧市街地の域壁を眺む景勝の地であった。
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