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古典紹介
Pierre Janet—迫害妄想における諸感情—第1回
Pierre Janet: Les Sentiments dans le Delire de Persecution〔Journal de Psychologie, 29;161-195, 1932〕
加藤 敏
1
,
宮本 忠雄
1
Satoshi Kato
1
,
Tadao Miyamoto
1
1自治医科大学精神医学教室
1Dept. of Psychiatry, Jichi Medical School
pp.1237-1248
発行日 1982年11月15日
Published Date 1982/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203501
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迫害妄想患者で一次的傾性(tendances primaires)がほとんど変容していないとすると,多分,本質的障害はこれらの傾性の機能調節に見いだされるだろうし,それは感情(sentiments)という形で現われることになる。事実,われわれがさまざまな精神障害のこうした解釈に成功するのは,こんにちごく一般的に認められる感情の変容をとおしてなのである原注1)。
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