Japanese
English
研究と報告
精神薄弱者訓練施設におけるてんかん患者の臨床像
Clinical Study on the Mentally Retarded Epileptics Institutionalized
三浦 まゆみ
1
,
内藤 明彦
1
,
金山 隆夫
2
Mayumi Miura
1
,
Haruhiko Naito
1
,
Takao kaneyama
2
1新潟大学医学部精神医学教室
2国立寺泊療養所
1Department of Psychiatry, School of Medicine, Niigata University
2Teradomari National Sanatrium
キーワード:
Mentally retarded epileptics
,
Electroencephalogram
,
Antiepileptic drugs
,
Statistical data of epileptics
Keyword:
Mentally retarded epileptics
,
Electroencephalogram
,
Antiepileptic drugs
,
Statistical data of epileptics
pp.1063-1071
発行日 1981年10月15日
Published Date 1981/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203329
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抄録 精神薄弱者訓練施設に入所している461名を調査し,てんかんを合併している者は105名(23%)であった。このてんかん105名について,性,年齢,発病年齢,知能指数,脳波所見,推定原因,抗てんかん剤血中濃度とその副作用,てんかん発作型などについて調べた。これらの調査項目について,てんかん群全体で各項目間の相関の有無を調べ,さらにてんかん群を最近2年間発作のみられた群(A群)とみられない群(B群)の2亜群に分け,それぞれの項目について群別比較を行った。
その結果は以下に要約された。てんかん群全体の2/3はA群に属しており,それらA群は若年発症が多く,発作型としては続発全汎発作がその約6割を占めており,最重度精薄の占める比率が高かった。最重度精薄群では,他の群に比べてPB血中濃度が高く,PHT血中濃度が上昇しにくかった。「眠気」とPB血中濃度高値との間に相関がみられた。
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