Japanese
English
研究と報告
小児の難治性てんかんに対するl型GABOB(新光学活性体)療法
l-GABOB Therapy against Intractable Epilepsies in Childhood
石川 丹
1
,
遠藤 晴久
1
,
福山 幸夫
1
Akashi Ishikawa
1
,
Haruhisa Endo
1
,
Yukio Fukuyama
1
1東京女子医科大学小児科学教室
1Department of Pediatrics, Tokyo Women's Medical College
pp.1099-1104
発行日 1979年10月15日
Published Date 1979/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203002
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.はじめに
γ-amino-β-hydroxybutyric acid(以下l-GABOB)の中枢抑制作用は,Hayashi(1959)1)のイヌを用いた種々のけいれん抑制実験によって明らかにされ,従来Gamibetal Aminoxinの名称で抗けいれん剤として使用されてきた。しかし,これら薬剤はすべてGABOBのラセミ体であるdl体であり,その効果は必ずしも芳しくないとされてきた。発見当時からdl体と光学活性体であるl体との抑制作用が比較され,l体のほうがdl体より強力であるとされてきたのであるし,またl体のほうがより生理的であるのだから,このdl体の限界は拒めないものである。
最近,片山2)は14C標識化光学活性GABOBをマウスに投与し,その生体内代謝と中枢抑制作用について報告し,脳への取り込みはdl体よりl体のほうが優れていること,しかも,ネコ大脳皮質ペニシリン焦点の棘波放電抑制力はdl体よりl体のほうが強いと結論し,再びl-GABOBが注目されるようになった。
われわれは,小児の難治性てんかん例にl-GABOBを投与し,その抗けいれん剤としての有用性について臨床的に検討したので,ここにその結果を報告する。

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