古典紹介
H. Liepmann—Das Krankheitsbild der Apraxie (“motorische Asymbolie”) auf Grund eines Falles von einseitiger Apraxie[Monatsschrift f. Psychiatrie u. Neurologie, 8 : 15-44, 102-132, 182-197, 1900]—第1回
遠藤 正臣
1
,
中村 一郎
1
Masaomi Endo
1
,
Ichiro Nakamura
1
1富山医科薬科大学医学部神経精神医学教室
1Department of Neuropsychiatry, Faculty of Medicine, Toyama Medical and Pharmaceutical University
pp.93-106
発行日 1980年1月15日
Published Date 1980/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203055
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Ⅰ.
以下の発表の基礎をなす症例は特別なもので,詳細に記述することは当然であろう。
右側の上下肢を使わさせると,ひどい痴呆であるかのようで,質問や要求を了解せず,対象物のもっている意味を会得することもできず印刷物や書かれた物の意味も理解できないように振舞う人が,それに反して左側の上下肢を巧妙に用いるので,先の一見なくなっていたと思われたすべての能力が存在するのは明らかであるが,このようなことは私の知る限りでは未だ観察されておらず,恐らく未だ記述されていない。
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