Japanese
English
短報
自閉性障害児に対するCa-Hopantenateの効果
The Effect of Ca-Hopantenate on the Autistic Children
岡田 隆介
1
,
佐々木 高伸
2
Ryusuke Okada
1
,
Takanobu Sasaki
2
1広島市心身障害児福祉センター精神神経科
2広島市民病院神経科
1Dept. of Psychiatry & Neurology, Hiroshima City Welfare Center for Handicapped Children
2Dept. of Neurology, Hiroshima City Hospital
pp.89-91
発行日 1980年1月15日
Published Date 1980/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203054
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I.はじめに
GABA類縁物質のうちCa-Hopantenateは,強い脳興奮抑制作用があり,脳組織にも生理的に存在することが西沢ら1,2)によって報告され,ブドウ糖の脳内とり込み増加作用,大脳皮質のブドウ糖代謝促進作用があるとされている。臨床的には,大野3,4),有泉5)らにより,精神発達遅滞,脳炎後遺症等の多動,注意力低下に対する効果や,基礎波のnormalization3,4,6)が報告されている。
われわれは,同じく多動,注意力低下,言語発達遅滞を呈する自閉性障害児を対象として,Ca-Hopantenateを投与し,合わせて,精神発達遅滞児群,器質性多動児群非投与自閉性障害児群との比較検討をした。
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