巻頭言
International League Against Epilepsy(ILAE)について
和田 豊治
1
1国立療養所静岡東病院・てんかんセンター
pp.922-923
発行日 1979年9月15日
Published Date 1979/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202981
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この度,わが国で第14回国際てんかん学会総会が2年後の1981年に,しかもともに近縁関係にある国際神経学会と国際脳波学会の総会と同じ時期に互いに続いて行なわれることになった。これはいずれの学会ともはじめてアジア地区で―というよりは発会以来はじめて西欧の地を離れて開かれる正に画期的な出来事であり,当事者一同がひとしく重責を感ずるところである。
ところで,このてんかん学会国際会議の主催は日本てんかん学会と日本てんかん協会がhostで,それにILAE(国際抗てんかん連盟)とIBEすなわちInternational Bureau for Epilepsy(国際てんかん協会)が共催の形をとるのであるが,これは一見したところ他学会と名称や組織などの点で趣を異にするという印象を与えるであろう。実はここにてんかん研究の国際体制の特殊性が潜んでいるのであるが,しかしその辺の事情は本邦ではあまり知られていないので,以下それについて記して大方のご理解を得たいと思う。
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