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特集 創刊20周年記念 第2部
児童精神医学における最近の諸研究—自閉症研究の位置づけとその将来的意義
Some Perspectives in Recent Japanese Childpsychiatric Horizon: Can Japanese child psychiatry still develope as"Autism-ology"?
牧田 清志
1
Kiyoshi Makita
1
1東海大学医学部精神科学
1Dept. of Psychiatry and Behavioral Science, Tokai Univ. School of Medicine
pp.593-603
発行日 1979年6月15日
Published Date 1979/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202944
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I.はじめに
「児童精神医学における最近の諸研究」という題目を課せられて,その幅の広さに当惑し編集部と打合わせを試みたところ「やはり自閉症の問題に焦点を絞っていただきたい」という返事がかえってきて正直なところウンザリしている。ということは自閉症に関することはかなりあちこちで書かれており,小説や戯作と異なって短時日の間にそう変ったことを書くこともできず,最近では自閉症研究に関する勝れたモノグラフや論文も数多くわが国の研究者によって発表されているので,今更筆者の如き老骨が出る幕でもないと思うからである。しかし与えられた課題に対応するために筆者は個々の研究紹介ということよりもむしろ歴史的(縦軸的),技法的(平面的)なperspectivesから自閉症研究に関する筆者なりの見なおしを試みたいと思う。
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