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展望
失語・失行・失認に関する最近の諸研究—1960年前後から最近まで—第2部
Recent Studies on Aphasia, Apraxia and Agnosia (Part Ⅱ)
杉下 守弘
1
Morihiro Sugishita
1
1東京大学医学部・脳研・神経内科
1Dept. of Neurology, Institute of Brain Research, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.1156-1178
発行日 1978年11月15日
Published Date 1978/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202842
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I.はじめに
「精神医学」20巻4号(1978)「失語・失行・失認に関する最近の諸研究―1960年前後から最近まで―第1部」において,失語・失行・失認の最近の動向として,1)Disconnexion Syndrome(離断症候群)の復興,2)Split Brain(両断脳)―交連線維切断例―の研究,3)学際的研究の増大を挙げ,失語・失行・失認の研究が新たな前進の段階を迎えたことを述べた。本稿では,失語・失行・失認の症例をどう診断し,治療するかといった臨床的観点からみても,また,失語・失行・失認の本態を明らかにするといった理論的観点からも中心課題といえる,失語・失行・失認の分類とそれによる各臨床型について,最近の知見をまとめた。
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